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川柳つれづれblog

*毎日の川柳作品の他、大好きなフィギュアスケートやミステリ、本、映画、その他日々の出来事をつれづれなるままに……。

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川柳教室

現在、私は定期的な川柳教室を三つ持っている。
一つは月2回のKCC(神戸新聞文化センター)。第1・第3月曜日の朝の教室。
二つ目は月1回のACC(朝日カルチャー芦屋教室)。こちらは第3火曜日の午後の教室。
そして三つ目はコープこうべ通信講座。通信教室なので普段は郵送で作品を添削しているが、年4回スクーリングがあって、実際にお顔を見ながら川柳指導をする。教室があるのは3月・6月・9月・12月の第1木曜日。つまり今日の午後行ってきたわけである。

どの教室も、平日の昼間ということで、どうしても若い人は少ない。年齢層はほとんど私の両親くらいの人が多くなるが、それぞれの教室で、生徒さんにもそれぞれ特徴がある。
KCCはほとんど六十代から七十代の方々で、おっとり穏やかな方が多い。女性のほうが若干人数が多いものの、おじさんたちも他の教室に比べると比較的多い。ムードメーカー的な元気なおじさんがいて、いつも私と漫才しながら教室が進む。また、別のおじさんは「級長さん」として、司会進行やアフター教室などを仕切ってくれている。
ACCはKCCよりも年齢層が五十代から八十代までと幅広い。こちらはユニークな個性のかたまりで、なかなか活発に意見が飛び交う感がある。もともとは新子先生のご主人が受け持っていた教室を別の方が引き継ぎ、その後私が引き継いだという関係で、私が教室を受け持つ前からの生徒さんも何人かいる。最初は私の指導法に戸惑っておられたが(こちらも戸惑っていた)、徐々に馴染んで、いまやすっかりお互いのペースにはまっている。
コープ通信は全体的におっとりのんびりの感じだが、3ヶ月に1回と頻度が少ないし、普段は忙しかったり遠方だったりでお目にかからない方々が来られるので、ちょっと勝手が違う。顔ぶれも毎回違うし人数も少ないので、教室の進め方も他の教室とはおのずと異なってくる。1回の教室で、かなりたっぷりと詰め込んでお話をさせていただいているつもりだ。

どの教室でも、私の指導法は新子先生流で「まずは自分で川柳を詠む」が基本である。
生徒さんの作品を前もって提出していただき、添削した個々の作品を読み上げながら、川柳作りのコツを教える。まずは五・七・五のリズムを守ることから始まって、言葉の使い方や選び方、細かい言い回し、助詞助動詞の入れ替えなど、ちょっとした添削で作品が変わるのを楽しんでいただくのである。
しかし技術的にはすぐみなさん上達なさるが、そこから先が難しい。「心をこめて」「自分らしく」「もっと自分に引き付けて」……このあたりになってくると、目に見える上達というものはなかなかわかりにくい。

私はいつも生徒さんに言う。「うまくなろうと思わないで。うまい作品なら誰でもできます。下手でもその人らしさが出ている作品のほうが魅力的ですよ」と。
そう、「上手」な作品なんて魅力がない。魅力的なのは荒削りでごつごつしていても、他の人にはない良さがある作品だ。エキセントリックだったり、理屈っぽかったり、意地っ張りだったり、おっちょこちょいだったり、子煩悩だったり、わがままだったり、そういったその人らしさが出ている作品。そんな作品に出合える方が、よほど楽しい。
そんなふうに教室でみなさんにお話ししていると、なんだか新子先生の口調に似ているなあと思う。
時々、新子先生が私に言わせてるんじゃないかと思うことさえある。ここでしゃべっているのは私ではなく、新子先生のような気がするのだ。
そう、きっとそうなんだろう。新子先生は私を通して、私の生徒さんに語りかけておられる。
「あなたらしい川柳を作りなさい。他の人にはできない、あなたしかできない川柳を」と。

他の人にできないこと。新子先生の教えを、そのまま伝えること。
私はきっと、そのためにいるのだ。

  まっすぐに走ろうまっすぐな道だ  美輪

拍手[2回]

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Re:川柳教室
美輪さんの道は、すごく道幅が広いんで、寄り道しても道草食っても、道はまっすぐなのなんですね、たぶん。

まっすぐの意味を説くのか野良猫に

Commented on 2008/09/05 Friday 20:04:07

by ニルギリ | コメント編集

Re:Re:川柳教室
>ニルギリさん

>美輪さんの道は、すごく道幅が広いんで、寄り道しても道草食っても、道はまっすぐなのなんですね、たぶん。

……(^◇^)(←固まっている)
い、いえ!(^_^;)こと川柳に関しては、私はまっすぐですってば!(^_^;)
私にとって、新子先生以外に先生はいないですから。他の柳社に入るつもりも、よそ見するつもりもさらさらありません。
……まぁ川柳以外ではひたすらよそ見、わき道、寄り道……(←おぃ)

>まっすぐの意味を説くのか野良猫に

猫の目がまっすぐわたくしを責める 美輪

Responsed on 2008/09/06 Saturday 12:51:48

by 美輪@brownycat@管理者

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プロフィール
HN:
美輪@brownycat
性別:
女性
自己紹介:
1995年阪神淡路大震災に遭う。同年、時実新子に出合い川柳をはじめる。
「川柳大学」元会員、旧公式HP管理人。
ゆうゆう夢工房」会員。
雑誌「現代川柳」編集長。
KCC(神戸新聞文化センター)川柳教室講師、朝日カルチャー芦屋教室川柳講師。
2006年8月より神戸新聞川柳壇選者。
2007年秋よりコープこうべ通信講座川柳教室講師。
2009年4月より甲南カルチャーセンター川柳教室講師。

*神戸新聞2008/1/1~7掲載「源氏物語千年紀 川柳作家とゆく須磨・明石」はこちら

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