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川柳つれづれblog

*毎日の川柳作品の他、大好きなフィギュアスケートやミステリ、本、映画、その他日々の出来事をつれづれなるままに……。

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ミス・マープル「牧師館の殺人」

NHK BS2のアガサ・クリスティー特集。
第2夜はミス・マープルの長編第1作「牧師館の殺人」です。

ミス・マープルの住む、セント・メアリー・ミードはのどかな村。しかし同じ村に住むプロズロウ大佐は口うるさく嫌味な性格で、村人たちの嫌われ者だった。ある日、教区委員でもあるプロズロウは、会計台帳を確かめるべく牧師館を訪ねる約束をする。ところが約束の日、プロズロウは牧師館の書斎で遺体となって発見された。

警察が捜査を始めたところ、プロズロウの妻アンとの不倫関係にあったロレンスが自首。ところが、それを知ったアンは「自分が殺した」と言い出す。だがその日、庭で周囲の人々の行動を見ていたミス・マープルの証言により、結局ロレンスとアンは無罪放免となる。
逆に怪しい行動をしていたのは、牧師の妻、プロズロウ家を取材している教授とその孫、賭博にはまっている副牧師、プロズロウが密会していた女性…。

果たして、真犯人は誰なのか…。(NHKホームページより引用)


……えーと。えーと。
本国で評判が悪かったのがよーく分かります(汗)。

まず、ミス・マープル役がまるっきりイメージに合わない。
クリスティの原作にある(そして私の中にある)ミス・マープルはこんな感じ。

「雪のように白い髪を高く結い上げて、ピンクの頬をして、眼鏡の奥はきらきらとよく光る青い目をしている。ヴィクトリア朝の古風なドレスのボタンをきっちりと上まで留め、背筋をぴんと張って背の高い椅子に座り、いつもなにやらふわふわとしたものを編んでいる。もしくはピンクのゴム手袋をはめて、庭でせっせと花の手入れに励んでいる。警察の元本部長とは旧知の仲だが、スラック警部は彼女をうとましく思っている」

前にこの役をつとめたジョーン・ヒクソンは、非常にこのイメージに近かった。
ところが今回のミス・マープル、ジェラルディン・マクイーワンはまったく違う。髪は短い金髪だし、まだまだ若い。見た目からして、まるで期待はずれだ。

ストーリーも台本も、完全に原作をめちゃめちゃにしている。
被害者の妻アンと画家レディングは昔から恋人同士で、戦争で別れ別れになっていたが、結婚後村で再会した、ということになっているし。
ヘンなスパイめいたフランス人が「邸の調査」と称して被害者宅に乗り込んでるし(こんな設定なかったぞ)。途中でミス・マープルは足をくじいて歩けなくなったりしてる(こんなエピソードもなかった)。
さらにスラック警部はミス・マープルの話に、やさしい顔で真面目に聞き入っている。
おまけにミス・マープルは昔戦争で恋人を亡くしているし、その恋人には実はもともと奥さんがいたという設定になっている(めちゃめちゃやがな!)。
これじゃまるで違う話だ。うーむ(ーー;)。
(もう途中でまともに見る気をなくしました……)

前作のジョーン・ヒクソンでのシリーズが、あまりにもイメージに近かったから、ということもあるけど……。それを拭い去るのが難しいというのも分かるけど……。
もうちょっと、原作どおりにできませんか、グラナダTVさん。


明日は「予告殺人」。原作が名作なだけに、そして前作が非常に原作に忠実でなかなかの出来だっただけに、心配です……(ーー;)。

拍手[0回]

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Re:ミス・マープル「牧師館の殺人」
美輪@brownycatさん、TBありがとうございます。
こちらもTBしました。

しかし、2夜連続でつまらない作品を見せられると・・・(x_x)
『予告殺人』は僕も好きな作品だけに、非常に心配です(゜ペ)

Commented on 2006/12/07 Thursday 13:31:33

by Yuseum | コメント編集

Re:Re:ミス・マープル「牧師館の殺人」
>Yuseumさん
TB&コメントありがとうございます!(^o^)丿
本当に今回の特集は、現段階では「がっかりだよ!」の状態です……(ーー;)。
今夜以降、いいほうに期待を裏切られることを願っているのですが……無理かしらん。

Responsed on 2006/12/07 Thursday 16:31:12

by 美輪@brownycat@管理者

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プロフィール
HN:
美輪@brownycat
性別:
女性
自己紹介:
1995年阪神淡路大震災に遭う。同年、時実新子に出合い川柳をはじめる。
「川柳大学」元会員、旧公式HP管理人。
ゆうゆう夢工房」会員。
雑誌「現代川柳」編集長。
KCC(神戸新聞文化センター)川柳教室講師、朝日カルチャー芦屋教室川柳講師。
2006年8月より神戸新聞川柳壇選者。
2007年秋よりコープこうべ通信講座川柳教室講師。
2009年4月より甲南カルチャーセンター川柳教室講師。

*神戸新聞2008/1/1~7掲載「源氏物語千年紀 川柳作家とゆく須磨・明石」はこちら

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