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川柳つれづれblog

*毎日の川柳作品の他、大好きなフィギュアスケートやミステリ、本、映画、その他日々の出来事をつれづれなるままに……。

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「 ミリオンダラー・ベイビー 」

またまたレディースデーに、映画を観てきた。アカデミー受賞作「ミリオンダラー・ベイビー」である。
今や押しも押されもせぬ「名監督」となった、クリント・イーストウッド。
ファイティングシーンも病床シーンも迫真の演技のヒラリー・スワンク。
渋い演技の光る名優、モーガン・フリーマン。
ぐいぐいと観客を引きつけ、目を離せなくさせるストーリー展開。
哀しくも美しい、静かなメロディー。
観ていてものすごく引き込まれた。途中からポロポロ泣いてしまった。
いい映画だ、と思う。これは1800円の価値はあると思いましたね。
ストーリー的にはちょっと納得が行かないなあと思ったけどね。
(さんざん感動して泣きながらケチつけるんか、と言われそうだけど)
とりあえず私の評価は星3つ。かなりおすすめです。

<この先ネタバレです。読みたい人は反転させて下さい。>

↓↓↓↓↓

疑問に思ったこと。それは、ヒラリー・スワンク演じるマギーが自殺を願ったことだ。
不運なアクシデントにより、全身不随になったマギー。彼女は不屈のファイターであり、生きることは戦いそのものだった。
だったら、なぜ最後まで闘い続けなかったのだろうか。
何もしないでただ生を続けることは「生きる」ことではないと思えるかも知れない。しかし、それでも生きようと闘い続けてこそ、不屈のファイターではないのか。
生きて、何か自分にできること、しなければならないことを見出すことこそ、意味があるのではないか。
事実、イーストウッド演じるフランキーは、彼女に「息を吹き込むだけで動く車椅子」や「身体の障害が重くても通える大学」などを提案した。
しかし彼女はそれらを全く受け入れず、ただ死にたいと願って何度も自殺を図る。
生きているだけ、ただそれだけに意味があると、なぜ思えなかったのだろうか。
闘い続け、命尽きるまで運命に立ち向かう。それでこそ「モ・クシュラ」ではないのか。
尊厳死の問題や障害と闘う苦しみ、見守る者の苦しみ、残される者の痛みを、そう簡単に語ることはできないけれど。
なぜフランキーは「俺のために生きてくれ」と言わなかったのか。
「お前は今も立派に闘っている。これまでのファイト以上の最高の闘いだ」と、なぜ言ってやれなかったのか。
「まだゴングは鳴っていない。俺がタオルを投げるまでリングを降りるな」と、なぜ言ってやれなかったのか。
そのあたり、ちょっと割り切れないなあ、納得行かないなあ、と思ってしまった私でした。

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無題
TB感謝です。「合理的な愚か者の好奇心」の管理人です。
やっぱり、ご指摘のように「ストーリー的にはちょっと納得が行かないなあと」思いますよねぇ。私は、不幸なことに、全く泣けなかったんですよね。
ところで、「反転」って、どうするんでしょうか?

Commented on 2005/06/11 Saturday 10:32:20

by 壮大な零 | コメント編集

無題
トラックバックありがとうございました。「Ozの映画鑑賞日記」のOzです。

私のブログにも書きましたが、イーストウッドの映画は監督の性格のせいなのか深刻すぎてどうも私とは相性が良くありません。
一般的には良い映画なんだろうなぁとは思うんですが...。

では、またお邪魔します。

Commented on 2005/06/11 Saturday 13:09:15

by Oz | コメント編集

無題
TB及びコメント感謝です。

>壮大な零さま
私は不覚にも泣いてしまいました。(^^;イーストウッドの「お涙ちょーだい戦略」にはまったというべきでしょーか。
「反転」は、マウスでドラッグして指定位置を選択するか、「編集」の「すべて選択」でできます。ご意見またお聞かせ下さい。

>OZさま
私はちょっとテーマが深刻の割に、描き方が不親切なのが問題だと思います。このテーマをたった後半30分で描くのはちょっと乱暴だろう、と……。
まあ、逆にあんまりしつこくこの問題をつつくより、さらりあっさりと提示して、観た人それぞれ「これで本当によかったのか」「他の選択はないのか」と考えろ、ということかも。
どっちにしても、好き嫌いがはっきり出る映画かも知れませんね。

Commented on 2005/06/11 Saturday 13:22:50

by 美輪@brownycat | コメント編集

無題
美輪さん  こんばんは!
この映画は、3人の演技が光ってましたね。私も泣いてしまいました。久しぶりにいい映画だと思いました。が、やはり最後の展開は私には重すぎました。「尊厳。命・・・」この言葉が頭の中でまわってました。(私のブログにも書きましたが)美輪さんのおっしゃるように、生きて、生き抜いてほしかった。でも自分がその立場になったらと考えると、「尊厳死」を選択しそうで・・・・・・・・
いろいろ考えさせられました。

Commented on 2005/06/11 Saturday 21:51:56

by みい | コメント編集

無題
>みいさん
いらっしゃいませ~。
みいさんのブログ、さんざん探したんだけど、この映画について(もしくは尊厳死について)書かれた箇所が見あたりませんでした。(?_?)
ともかくこの映画は、いろいろ考えさせられます。こういう重いテーマの映画は、どうしても好き嫌いが出てしまうでしょうね。

Commented on 2005/06/12 Sunday 00:39:45

by 美輪@brownycat | コメント編集

無題
あ、ごめんなさい!他のサイトに書いたのを、勘違いしてました。
私の場合、父のことを思いだしてしまいます。父の最期は悲惨でした。ICUで人工呼吸器のお世話になり、20日生きていた(生きていたといえるのかどうか)全身管につながれて、毎日その顔をみながらどうしてほしいのか・・・・・・と。
ほんと、重いです。。。

Commented on 2005/06/12 Sunday 12:32:00

by みい | コメント編集

無題
 こんにちわ。
 トラックバック、ありがとうございました。

 派手なところはひとつもないけれど、その分じっくり観せてくれる映画でしたね。音楽が美しかったのには、私も同感です! 

Commented on 2005/06/12 Sunday 14:00:58

by  | コメント編集

無題
はじめまして
トラックバックどうもありがとうございました
最近は映画をみてあまり泣くことは無かったけど、この映画はホント泣けました。

Commented on 2005/06/12 Sunday 17:42:07

by monaca | コメント編集

無題
>みいさん
ごめんなさい。しつこくつつくようなことをしてしまいましたね。
私の祖母も管につながれたまま数週間、という状態でした。もう90を超えていたし、かなり痴呆も進行していたから、早く楽にしてあげたいという想いと、少しでも長く生きてほしいという想いが交錯して、父や伯父やみんな苦しんだという経緯があります。ホントこういう問題は難しいですね……。

>るさん
音楽の美しさは本当に絶品ですね。イーストウッドの新たな面を発見した思いです。

>monacaさん
泣きたいときは素直に泣くのもいいですよね。理屈はどうあれ、やはり私も涙が止まりませんでした。やっぱり映画っていいなあ!

Commented on 2005/06/12 Sunday 22:20:48

by 美輪@brownycat | コメント編集

無題
トラックバックありがとうございました。あなたの原稿の先を読みたいのですが、「反転」のさせ方が分からない。ついでのときにお教えください。このコメント欄に書いといてくだされば、また覗きにきますので。すいません、初心者で。

Commented on 2005/08/25 Thursday 18:40:55

by 「ケセラセラ通信」編集人 | コメント編集

無題
>「ケセラセラ通信」編集人さま
久々の映画に関するコメントで緊張しております(笑)。
数か月たって、また少し意見も変わってきました。「やっぱり、あれはあれで良かったんだ」と思えるようになってきました。愛にもいろいろな形があるし、愛する人の苦しむ姿を見続けるのは苦しいですものね……。
「反転」は、マウスで範囲指定するか、「編集」→「すべて選択」でできます。どうぞまたご意見お聞かせください。

Commented on 2005/08/25 Thursday 18:58:25

by 美輪@brownycat | コメント編集

無題
美輪さま。「反転」できました。ありがとうございました。なるほど、そういう見方もあるかと、教えられました。今度見るときは、また新しい見方ができそうです。ただ、マギーの「生」が、それまであまりに肉体的(ヘンな言い方ですが)だったために、肉体を奪われて生きることは考えられなかったのでは、という考え方もアリかなと思います。いろいろと考えられる幅があって、面白いですね。

Commented on 2005/08/25 Thursday 23:37:43

by 「ケセラセラ通信」編集人 | コメント編集

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プロフィール
HN:
美輪@brownycat
性別:
女性
自己紹介:
1995年阪神淡路大震災に遭う。同年、時実新子に出合い川柳をはじめる。
「川柳大学」元会員、旧公式HP管理人。
ゆうゆう夢工房」会員。
雑誌「現代川柳」編集長。
KCC(神戸新聞文化センター)川柳教室講師、朝日カルチャー芦屋教室川柳講師。
2006年8月より神戸新聞川柳壇選者。
2007年秋よりコープこうべ通信講座川柳教室講師。
2009年4月より甲南カルチャーセンター川柳教室講師。

*神戸新聞2008/1/1~7掲載「源氏物語千年紀 川柳作家とゆく須磨・明石」はこちら

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