１・１７

１月１７日、私の誕生日。
今日も私は早朝から働いていた。
震災のあった時間には駅に向かって歩いていたし、午前の仕事の後にはカルチャーの講師に変身。
帰りには印刷所で在宅入力の原稿を受け取り、今もまだ入力中。
一日中、働いて働いて。それで終わった誕生日。

この11年、この日神戸は「震災」一色だ。
仕方ない、と思いつつも、少しさみしい。
こんな日に生まれたら、誰にも祝ってもらえないような気がして。
震災があって、今の私がある。
それは十分わかっているのだけれど。

けれども、こんな日でも私にも「おめでとう」が届いた。
楽しいカード。ひとことメール。すれ違いざまのひとこと。FAX。留守番電話。
それぞれ形は違っても、みんな私に「おめでとう」と言ってくれる。
もう誕生日を素直に喜ぶような年でもないけれど、それでもやはりうれしい。

震災があったからこそ、今の私がある。
１・１７。おめでとう、私。そしてこれからもよろしく、私。