忍者ブログ

川柳つれづれblog

*毎日の川柳作品の他、大好きなフィギュアスケートやミステリ、本、映画、その他日々の出来事をつれづれなるままに……。

<< | 2024/04 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 | >>

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

川柳タッグマッチ(8)「走る」

川柳仲間・徳道かづみとの競作による川柳&エッセイ「川柳タッグマッチ」。
第8回のお題は「走る」です。
◇先攻・みわ

ぼろぼろになるまで猫はひた走る 美輪
 私は夜型人間である。もともと低血圧で、宵っ張りの朝寝坊タイプだ。起きてからちゃんと動けるようになるまでに相当時間がかかるので、寝起きは動きもトロいし、頭もボーッとしている。
 その私が、何の因果か現在、早朝勤務の仕事に就いている。通勤電車(ほとんど始発)に間に合うためには、五時半には家を出る必要がある。支度の時間を逆算すると、四時半には起きねばならない。毎朝必死で起きてるけど、職場に着くまでは、ほとんど夢遊状態やね。
 ある日、目を覚ますとすでに五時半を回っていた。ひえぇ! と跳ね起きると、支度もそこそこに飛び出して、駅までひたすら猛ダッシュ。歩けば十分以上かかる道を、五分で走って電車に飛び乗った。頭くらくら、心臓ばくばく、冷や汗たらたら、ああしんど。一日分のエネルギー使い果たしたって感じやったね。
 これからどんどん寒くなり、いよいよ起きるのがつらい季節になる。でも頑張って早起きしますわ。もう早朝ダッシュはこりごりやから。
サンダルを脱ぎ捨てどこまでも走れ 美輪

◇後攻・かづみ

ハイヒールダッシュあたしは元気です かづみ
 類は友を呼ぶのか、私には三十歳以上・独身の友人が多い。しかも、元気すぎる連中だ。個性的と言えば聞こえはいいが、単にワガママ者の集団である。共通点は「自分が大好き」なことだろうか。“自分が欲しいもの”を明確に把握している。
 皆がやっているから・流行っているから、という基準では行動しない。欲しいとなれば、どんな高価なものでも躊躇なく買うし(支払いに泣いているが)、旅行に行く時は、市販のガイドブックでは飽き足らず独自のしおりを作る。そして「何故今ごろ?」と言われても、毎日BGMに近藤真彦のCDを流し続けるのだ(これは私だけか)。
 “欲しいもの”が具体的であれば、後は突っ走るしかない。お金が無いなら稼げばいい、情報不足なら持てるネットワークを駆使して収集しよう…。誰かに与えられるのを待つよりも、自分で取りに行くことを選ぶ。それは、恋愛でも仕事でも。
 勝気だ・生意気だと言われようが、私たちは走り続ける。時折滲む涙は一人で呑み込みながら。
淀屋橋全速力の女たち かづみ

(神戸新聞夕刊2005年12月14日掲載)

拍手[0回]

PR
Re:川柳タッグマッチ(8)「走る」
こんばんは
大胆にも(無謀にも)コメントしてみます。
お二人の句(というのかな)を毎度お読みしていると、自分らしく生きていることが分かる気がします。
よく分かりませんが、川柳というのは生き様を詠むものなのかなと思いました。どうなのかわかりませんけどね。
ということで、今後もお二人の生き様をゆっくりと見守りたいと思います。

Commented on 2007/01/17 Wednesday 21:12:30

by えっくす | コメント編集

Re:Re:川柳タッグマッチ(8)「走る」
>えっくすさん
こんばんは!こちらへのコメントありがとうございます~(^o^)丿

>お二人の句(というのかな)を毎度お読みしていると、自分らしく生きていることが分かる気がします。よく分かりませんが、川柳というのは生き様を詠むものなのかなと思いました。

すごい!わかってくださってるじゃないですか~(^◇^)。
そうなんですよ。川柳って、十七音で「こころ」を詠む文芸。短いからこそストレートに詠み手の生きる姿そのものが表れる、と私も思っています。
私はスケート、かづみはマッチ。好みはかな~り異なりますが、ミーハー度合いは似たようなもの(笑)。そういう意味では二人とも猪突猛進型です(^_^;)。
これからどんどんその片鱗(で済むのだろーか……)が現れてくると思いますので、どうぞお楽しみに(^_^)。

Responsed on 2007/01/17 Wednesday 21:31:30

by 美輪@brownycat@管理者

Re:川柳タッグマッチ(8)「走る」
こんばんは
お褒めにあずかり光栄です。
ミーハーは私も相当なものですが、みんな自分の感性に響いたものに、美輪さんはフィギュアに、かづみさんはマッチにと、ある種自分の人生を重ねているのかとも思います。
私も村主さんにもしかしたら人生を重ねているかも知れません。
彼女のスケート人生には必要以上に試練が多いけど、いつもヒヤヒヤさせられるけど、そこが最大の魅力なんだと思っています。
自分の人生は自分しか歩けない。
うまくいかない事の方が多いけど、自分の生き様を探して行くのかな?とタッグマッチ見ながら思っています。
このバトル、どこへ行くのか、ヒヤヒヤはしないけど、わくわくしながら見ています。

Commented on 2007/01/18 Thursday 21:12:10

by えっくす | コメント編集

Re:Re:川柳タッグマッチ(8)「走る」
>えっくすさん

>みんな自分の感性に響いたものに、美輪さんはフィギュアに、かづみさんはマッチにと、ある種自分の人生を重ねているのかとも思います。

そうですね……そうかもしれない。
優美に繊細に、時にがむしゃらに激しく。つまずいても転んでも、ケガに泣いてもアクシデントに悩まされても、めげずに立ち上がり演じ続ける。そういう選手たちに憧れ、いつも励まされています。

すぐりんのスケートは、ただ優雅で優美なだけでなく、彼女の悩みや苦しみやためらいもそのまま現れてしまう。それが素晴らしさでもあるけれど、時にはとてもつらく思えることもあります。
きっとだからこそ、彼女のスケートにみんな惹きつけられるんでしょうね。

>自分の人生は自分しか歩けない。
>うまくいかない事の方が多いけど、自分の生き様を探して行くのかな?とタッグマッチ見ながら思っています。
>このバトル、どこへ行くのか、ヒヤヒヤはしないけど、わくわくしながら見ています。

ありがとうございます。私もかづみも、つまずいたり転んだりしながら、一生懸命自分の道を走り続けます!

Responsed on 2007/01/18 Thursday 21:30:03

by 美輪@brownycat@管理者

この記事にコメントする







  Vodafone絵文字入力用パレット表示ボタン i-mode絵文字入力用パレット表示ボタン Ezweb絵文字入力用パレット表示ボタン

この記事へのトラックバック




カレンダー
03 2024/04 05
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
最新コメント
*管理者がコメントに返信すると[RES有]となります。
Mie onジュネーブ珍道中2 [RES有]
(05/08)
美輪@管理人 onAOIチューリヒ公演!
(02/23)
ジエンヌ onチューリヒなう! [RES有]
(02/07)
エミリ on大ちゃん。。。
(10/15)
や・よ・い on大ちゃん。。。
(10/14)
最新TB
QRコード
広告
gooリサーチモニターに登録!

対戦花札や大富豪、カジノゲームで稼げるポイントバックサイト│ドル箱

プロフィール
HN:
美輪@brownycat
性別:
女性
自己紹介:
1995年阪神淡路大震災に遭う。同年、時実新子に出合い川柳をはじめる。
「川柳大学」元会員、旧公式HP管理人。
ゆうゆう夢工房」会員。
雑誌「現代川柳」編集長。
KCC(神戸新聞文化センター)川柳教室講師、朝日カルチャー芦屋教室川柳講師。
2006年8月より神戸新聞川柳壇選者。
2007年秋よりコープこうべ通信講座川柳教室講師。
2009年4月より甲南カルチャーセンター川柳教室講師。

*神戸新聞2008/1/1~7掲載「源氏物語千年紀 川柳作家とゆく須磨・明石」はこちら

大ちゃんのリンクを守ろう!詳しくはこちら
*リンクの再開・存続が決定しました。


大阪のリンクを守ろう! 詳しくはこちら
*存続が決定しました。今後ともご支援ご協力お願いいたします。


*ここに掲載している川柳作品・文章はすべて私のオリジナルです。著作権法に基づき、無断転載ならびに無断引用は固くお断りいたします。

*コメントはどうぞ御自由に。トラックバックは仕様により現在は受け付けられなくなっております。

*コメント書き込み後にリロードされますと、投稿がダブってしまいますのでご注意ください。コメントを読みたい方は、お手数ですがいったんブラウザを閉じるか、トップページに戻ってから改めて記事の「Comment」をクリックしてください。

*コメントの削除は管理人以外できません。削除ご希望は管理人にお申し出ください。

*メールでのご連絡はこちら

*Twitterはこちら
ついったー
カウンター
ブログ内検索
マイストア2
おすすめ川柳本のストアです。
現在のおすすめ本です。

その他の商品はこちら
BOOKS
*最近読んだ本です。


間違いの悲劇


*エラリー・クイーン最後の作品、というよりは作品のための梗概「間違いの悲劇」。これが完成した姿を見たかったですねえ……。ほかにもクイーン検察局シリーズとか、パズルクラブシリーズなどが載っていて、なかなか楽しいです♪



AMAZON




























AdminControlMenu: AdminMenu | NewEntry | EditComment | EditTrackback

忍者ブログ [PR]