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川柳つれづれblog

*毎日の川柳作品の他、大好きなフィギュアスケートやミステリ、本、映画、その他日々の出来事をつれづれなるままに……。

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妄想会話・叙事詩編

というわけで夏のツケを払うためにバタバタと忙しい一週間を過ごした美輪さんですこんばんは。
いや~くたびれた(^_^;)。ここしばらく、なんだかんだと雑務に追われておりました……。
とにかくGPFは、よき仲間のおかげでしっかり三日間行けることになりました(^◇^)。まぁIKM杯に比べたら、アイクリだけで決着がついたというのは本当にありがたいです。チケット取りにご協力くださったみなさん、本当にありがとうございました~m(__)m

ところでこの間、いろいろなニュースがありましたね~。大ちゃん関連は連日放送があって、嬉しいと言いたい所ですが……リアルタイムやFOI舞台裏の放送は、関西では全くありませんでした(T_T)。
本日、関東の友人が録画DVDを貸してくれて、やっと大ちゃんのリハビリから復帰、FOIの舞台裏の様子をじっくり見ました。……もう、見ていて涙、涙でした(T_T)。
「(1年半前の世界ランク1位だった自分を)普通にしてれば超えると思う。超えなきゃいけないでしょう」
こう語れるまで、本当に本当に長い道だったね……(T_T)。でも、本当に本当によく乗り越えたね。
来月はいよいよ、試合の場に戻る大ちゃん。どうか、百パーセントの力で臨めますように。

さてさて、すぐりんはニコライの元を離れてミーシンさんちに行くことにしたそうですが、今回の振付は誰なんだ?……と思っていたら、ようやく昨日情報が入ってきました。

友人E「すぐりんのコリオは、バフタン・ムルバニゼだって」
友人A「……誰?それ……」
友人E「トリノ五輪のグルジア男子代表」
友人A「知らないなあ……。 バフタン・ムルバニゼ。……なんか、ターバン巻いてそう」
友人E「グルジアはイスラム教圏ではないと……。トリノでは28位だったらしい」
友人A「バフタン・ムルバニゼ。……なんか、眉毛がつながってそう」
友人E「スコット・ハミルトンみたいな頭だ」
友人A[バフタン・ムルバニゼ。……なんか、奥さんが毛深そう」
美輪「……Aさん。……そんなにツッコミ入れてほしい?」
友人A「バフタン・ムルバニゼ。……なんか、じいちゃんは立派なヒゲがありそう。
    だって、妄想を刺激する素敵な名前なんだもん」
友人E「素敵な振付してくれるといいが」
友人A「バフタン・ムルバニゼ。……なんか、衣装は派手になりそう。
    ラメとかビーズとか……重くないといいね」
友人E「派手で良い。章枝ブルーのド派手なやつ」
友人A「バフタン・ムルバニゼ。……初恋の人は、金持ちの地主の息子に取られたっぽい。
   青い花嫁衣裳着てました……」
美輪「……なんか、大長編になりそうな予感……」
友人C「黄色を見てみたいなぁ~。水玉模様も見てみたい。あ、星☆模様でもいいなぁ~」
友人E「金メダリストは過去3回ブルーだ」
友人C「じゃ、最年長メダリストにしてロリータ衣装とかでもいいよ(笑)」
友人E「似合わね~」
友人A「バフタン・ムルバニゼ。……初恋の人が、お嫁に行く前の晩、バフタンに言いました。
   『あなたには、わたしより価値のあるものを手にいれてほしいの…』」
友人E「『俺にとって価値があるのはおまえだけだ』
   ……こら……乗せるんじゃない……」

……てなわけで、友人Aの妄想に火がついちゃいましたので、行ってみましょう。妄想会話・「叙事詩 バフタン・ムルバニゼ」です。
例によって、この手のジョークがお嫌いな方は、どうぞスルーしてくださいね。

フィギュアスケート叙事詩「バフタン・ムルバニゼ」

バフタン・ムルバニゼ
バフタン・ムルバニゼは、グルジアの田舎に生まれました。
貧しいバフタンのとりえはフィギュアスケート。
グルジアの男子スケーターの中で、その才能は際立っていました。

バフタン・ムルバニゼ
グルジアの国内大会で、バフタンはめきめきと頭角を現しました。
そしてとうとう、グルジアのチャンピオンになったのです。
「俺はすごいスケーターだ。きっと世界でトップになれる!」
しかし初めて出た国際大会で、バフタンはフリーに進めませんでした。

バフタン・ムルバニゼ
バフタンは、男子フリーを観客席から見ていました。
そこで初めて見たプルシェンコの演技に、衝撃を受けました。
トップ選手のすごさを、目の当たりにしたのです。
「違いすぎる……俺とはまるで雲泥の差だ」
バフタンは、完膚なきまでに打ちのめされました。

バフタン・ムルバニゼ
村に帰ったバフタンは、さらに衝撃を受けました。
幼なじみの初恋の人が、結婚するというのです。
相手は、金持ちの地主の息子。
とうていかなう相手ではありません。
バフタンは、打ちひしがれました。

バフタン・ムルバニゼ
結婚式の前の晩、初恋の人がバフタンを訪ねてきました。
初恋の人はバフタンに言いました。
「あなたには、わたしより価値のあるものを手に入れてほしいの。
 あなたなら、できる。きっと栄光を手に入れられるわ」
そうして彼女はお嫁に行きました。
青い花嫁衣装が、とてもよく似合っていました。

バフタン・ムルバニゼ
初恋の人の言葉を信じ、バフタンは、トリノオリンピックで金メダルをとると誓いました。
村の人は「無理、無理……ゼッタイ無理」と、笑いました。
それからというもの、来る日も来る日もバフタンは、筋肉養成ギブスをつけ、鉛入りのスケート靴を履き、金メダルを目指すための過酷なトレーニングを積みました。

バフタン・ムルバニゼ
しかしトリノは全然ダメでした。
金メダルどころか、バフタンはフリーにさえ進めなかったのです。
「いったい俺は何を目標に生きればいいのだ……!」
父ちゃんは、家業の牧畜を継ぐように言いました。

バフタン・ムルバニゼ
「父ちゃん、それじゃ俺は負け犬じゃないか!
 初恋の人に誓ったのに……」
バフタンはあきらめきれませんでした。
しかし筋肉養成ギブスのために、酷使された筋肉は、もうボロボロになっていました。
打ちひしがれたバフタンは、村を出て荒野をさ迷いました。

バフタン・ムルバニゼ
荒野をさ迷うバフタンの前に、毛むくじゃらの獣が現れました。
食われる……
ああでも、生きる希望を失ったバフタンは、それでもいいと思いました。

もう食われてもいい……そう思ったときです。
獣は言いました。
「おまえには、別の才能がある。
 私が手助けしてやろうか?」

バフタン・ムルバニゼ
「別の才能?」
バフタンが尋ねると獣は言いました。
「そうさ。おまえには才能があるんだよ。
 でも、ただではその才能は開花しない。
 開花させるには条件があるのさ」

「条件とは?」
獣は言いました。
「アタシを女房にするのさ……」

バフタン・ムルバニゼ
バフタンは迷っていました。
「どうだい?こんな毛深い女房は、おいやかい?」
「そういう問題じゃ……」
獣は言いました。
「さっさと決めな!
 でないとおまえを食っちまうよ!」

バフタン・ムルバニゼ
バフタンは思いました。
もう何も失うものはない。
それに、毛深い女房は、冬暖かくていいかも……。
「おまえを女房にするよ」
バフタンは言いました。

バフタン・ムルバニゼ
獣はニヤリとしたように見えました。
「ついておいで……」
獣が歩き始めました。
バフタンは、あわてて獣の後をついていきました。

バフタン・ムルバニゼ
バフタンは、獣の後を追って、歩き続けました。
あたりの風景は、だんだん荒野から人里へと変わっていきます。
獣はわき目もふらず歩き続けます。
バフタンも、ひたすら歩き続けました。

バフタン・ムルバニゼ
バフタンは、獣といっしょに歩き続けました。
三日三晩歩き続けて、ある屋敷の前で、獣は突然立ち止まりました。
「ノックしな」
獣のいうまま、バフタンはドアをノックしました。
すると、家の中から見覚えのある男が……。

「……ミーシンさん?!」

バフタン・ムルバニゼ
どうしたらいいんだろう。
尊敬する指導者を前に、バフタンは戸惑いを隠しきれません。
ただただおろおろとするばかりのバフタン。

と、突然、背後から女の声がしました。
「この人は、非凡な振付師なのよ」
バフタンが振り向くと、さっきまでそこにいた獣がいなくなり、代わりにちょっと毛深い女が一人……。

バフタン・ムルバニゼ
獣は、いつの間にかバフタンにふさわしい若い妻に変身していたのです。
妻はミーシンに言いました。
「この人を振付師として雇わないと、一生後悔しますよ……」
獣のような眼差しでいすくめられ、手錬れたミーシンも、ついうなずいてしまいました。

バフタン・ムルバニゼ
バフタンは、晴れてミーシンのスタッフとなり、一流選手の振付を手がけるようになりました。
いい妻を持って良かったと思いましたが、不思議なことに妻は、必要な時以外は獣の姿です。

バフタン・ムルバニゼ
「女の姿でいてくれたらいいのに……」
バフタンがそういうと、獣はガァルルッと噛み付きそうな顔で怒ります。
「いや、いいんだ。君は獣のままで十分魅力的だよ」そう言うしかありません。
実は妻には、秘密がありました。

バフタン・ムルバニゼ
獣は呪いをかけられた若い娘だったのです。
この呪いを解くには、自分を愛してくれる人を見つけること。
そしてその人と共に、栄光をつかむ。
そのときこそ娘は、本当の姿に戻れるのです。

バフタン・ムルバニゼ
バフタンの仕事は振付師。
栄光をつかむためには、スケーターが必要です。
ある日、バフタンの前に、東洋の美女が現れました。
獣の直感は、これだ!と、鋭く感じ取りました。

バフタン・ムルバニゼ
こうして、ミーシンのもと、バフタンと毛深い妻、そして東洋の美女の、栄光を求める道が始まりました。
バフタンは想像します。
バンクーバーの特別な舞台。
衣装は、あの初恋の人が着ていた花嫁衣裳に良く似た青い衣装がふさわしいと。
きっと東洋の美女に、青い衣装はよく似合うでしょう。

バフタン・ムルバニゼ
そして……
結末は?

次に来る冬が終わる頃、きっとわかるでしょう。

(おわり)



*注*この物語はフィクションです。登場する人物・団体・スケーター等は、実在のものとは一切関係ありません。各スケーター並びに関係者&真面目なファンの皆様、失礼の段はひらにご容赦くださいm(__)m
 

拍手[1回]

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Re:妄想会話・叙事詩編
名前だけで、これだけのストーリーが作れるって、すごい才能です。さすが美輪さんのお友達!キスクラに登場してくれるでしょうか?私、村主さんの演技よりキスクラに注目しちゃいそうです。

でも、村主さん、オリンピックシーズンにコーチ変更って大変ですね。がんばれー!他の女子もがんばれー!今年は応援したいスケーターがたくさんで、困っちゃいます。

Commented on 2009/09/12 Saturday 20:44:55

by progress | コメント編集

Re:Re:妄想会話・叙事詩編
>progressさん

>名前だけで、これだけのストーリーが作れるって、すごい才能です。さすが美輪さんのお友達!キスクラに登場してくれるでしょうか?私、村主さんの演技よりキスクラに注目しちゃいそうです。

わははは(^◇^)いや~喜んでいただけたようで幸いです(笑)。この記事にコメントするなんて、勇気ありますね~(爆)。
友人Aからの伝言です。
「笑ってツッコミいれていいか、真剣に読んでいいか迷ったんじゃないでしょうかね。読んでくださってありがとうございます」

>でも、村主さん、オリンピックシーズンにコーチ変更って大変ですね。がんばれー!他の女子もがんばれー!今年は応援したいスケーターがたくさんで、困っちゃいます。

そうですよね。ホント、すぐりんってば求道者なんだから……。
とにかく誰が勝っても負けても、またまた全日本は涙、涙になりそうな予感。

Responsed on 2009/09/14 Monday 23:38:04

by 美輪@brownycat@管理者

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プロフィール
HN:
美輪@brownycat
性別:
女性
自己紹介:
1995年阪神淡路大震災に遭う。同年、時実新子に出合い川柳をはじめる。
「川柳大学」元会員、旧公式HP管理人。
ゆうゆう夢工房」会員。
雑誌「現代川柳」編集長。
KCC(神戸新聞文化センター)川柳教室講師、朝日カルチャー芦屋教室川柳講師。
2006年8月より神戸新聞川柳壇選者。
2007年秋よりコープこうべ通信講座川柳教室講師。
2009年4月より甲南カルチャーセンター川柳教室講師。

*神戸新聞2008/1/1~7掲載「源氏物語千年紀 川柳作家とゆく須磨・明石」はこちら

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