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川柳つれづれblog

*毎日の川柳作品の他、大好きなフィギュアスケートやミステリ、本、映画、その他日々の出来事をつれづれなるままに……。

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勤労感謝の日

今日は勤労感謝の日。世間一般は休日である。
しかし、私は今日も早朝から仕事。6時半から働いてきた。
昔、猛烈に忙しかった頃でさえ、カレンダー通りに祝日くらいは休みだった。
月曜が祭日だったら連休だったし、もうちょっとひんぱんに帰省もできた。
今は、日曜を除いては毎日出勤。祭日も仕事に出ているし、土曜日も休みでないことが多い。

休みが少ないことを不満に思うことがある。
まあその代わり、毎日の勤務時間は短いんだから……と思っても、ちょっとな〜と思う。
まとまった休みもなく、連休もない。ちょっとした旅行にさえ行けない。
翌日の早朝勤務を考えると、夜遊びもできない。
でも私以上に、正社員の人たちは、長時間勤務で休みなく働いてるんだからなあ。
飲食店の人々なんて、それ以上に大変だもんね。それこそ人が休みの時間のほうが忙しいんだから。
このご時世、仕事があるだけありがたいと思わなくちゃ。

ところで「勤労感謝」というのはどこから来た祝日なんだろう。
ちょっとネットで調べてみたら、どうやらもともとは「新嘗祭」から来ているらしい。
新嘗祭。要するに、五穀豊穣を祝う祭。
新しい穀物を神に捧げ、それを食べて収穫を祝う。まさに農耕民族らしい祝日だ。
そういえば農家の人なんて、それこそ休日らしい休日なんてないよなあ。

とりあえず、今日は勤労感謝の日。
日々の労働に感謝。日々仕事できることに感謝。毎日何事もなく生きていることに感謝しよう。

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川柳2004/11/22

損失補填

少しずつ寒くなりゆく朝まだき
連れだっておいしい酒を飲みに行く
計算の通りに君が遠ざかる
赤とんぼもう帰れない遠い町
魂の損失補填する雨だ

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川柳2004/11/21

小春日和

好き嫌い まだらに恋を編み上げる
火遊びを止めて大人になっていく
帰りたい 肩にくい込む大荷物
ふかふかの小春日和の猫になる
たっぷりと遊んだはずの日曜日

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川柳2004/11/20

ボジョレヌーボー

新顔のような顔して逢いにゆく
雨上がり明日は三度下がります
冬眠の熊を起こしてしまう恋
冬日和雲雀は何を考える
泣きながらボジョレヌーボー飲んで 雨

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紅い誘惑

今年もボジョレー・ヌーボーの季節がやって来た。
といっても、私はそれほどワインに詳しくもないし、毎年「これは飲まなきゃ」と思ってるわけでもない。
現に「100年に一度の当たり年」と言われた昨年も、飲み損ねている。

ワインってのは、フレッシュだからいいというわけではない。
ワインは醸造酒だから、寝かせてコクが出た方が味わいが深いはずだ。
ただボジョレー・ヌーボーだけは、なぜか「新酒」を味わうことになっている。どうしてだろう?

ボジョレー・ヌーボー。
フランスのボジョレー地方の新酒で、その年の第3木曜日が解禁日となっている。
ボジョレー地方のワインは、他のワインと違って「マセラシオン・カルボニック(炭酸ガス浸潤法)」という製法で作るため、フルーティーでフレッシュな味わい。寝かせるよりも新酒の状態で味わった方がおいしいのだそうだ。
日本は時差の関係で、世界で一番早い解禁となる。
というわけで、新しいもん好きの日本人にはぴったり?のお祭りだ。

まあ大騒ぎするほどのことでもないと思うけどね。
それでもせっかくだから、と、一本手に入れてみる。
ただし、飲むのは少しお預け。どうせなら、気の置けない仲間と一緒に味わうに限る。
お酒はいい仲間と一緒に飲むのが一番でしょう。ヘンに気取って「解禁日に飲まなくちゃ意味がない」と思うような人とは飲めないな。

というわけで、今はまだボトルを眺め、どんな味なのか想像して楽しんでいます。
ちなみに私の一本は、ボジョレー・ヴィラージュ。ボジョレーの北部ヴィラージュ地方のワインです。さて、どんな味でしょうか。

ちょっとお洒落に……

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川柳2004/11/19

シクラメン

恋人になりそこなったシクラメン
スケートのようにあなたへ滑り込む
睡眠が足りない 君に逢いたくて
お化粧を直そう眠くなる前に
秋の日のすとんと夜がやって来る

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川柳2004/11/18

桐の花

許される怖さ小鳥は帰らない
淋しいと言ってしまって雨続き
ありふれたお別れでした桐の花
もう逢わぬブーツの足を組み替えて
そっくりの背中に雨が降りしきる

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代役

テレビ界にとって、「島田紳助」が抜けた穴は、非常に大きいようだ。
世界バリバリバリュー」「松本紳助」「クイズ!ヘキサゴン」「謎を解け!まさかのミステリー」「行列の出来る法律相談所」などなど、紳助が司会をしていた番組は多い。関西ローカルを加えたら、さらに多くなる。
これらの番組は、ほとんどが「司会・島田紳助」の面白さで持っていた。
紳助の口の悪さ、品のなさ、ゲストやレギュラーをおちょくるやり方は、賛否両論あるだろう。しかしどの番組も、紳助というアクの強い司会があってこそ成り立つ番組だったことは確かだ。

昨日、「なんでも鑑定団」の司会を、今田耕司が務めていた。
今田くんは確かに、それなりにおもしろい芸人だ。司会もなかなか達者だし、人を笑わせるツボをちゃんと押さえている。昨夜もピンチヒッターとは思えないほど、かなりうまく立ち回っていた、と思う。しかし何となく、番組全体がぎこちなかった。もう一人のホストの石坂浩二ばかりか、ゲストの沢田亜矢子まで気を遣っていた。何となく「みんなで今田くんを助けよう」という感じがしたのだ。
無理もない。今田くん本人からも、「紳助の代理として、しっかり務めなければ」という焦りのようなものが立ちのぼっていた気がする。テレビで見ていてもそうなんだから、おそらく、周りのスタッフは、もっと強くそれを感じたことだろう。
良くも悪しくも、テレビ界において紳助という存在は、それだけ大きかった。おそらく、これからどの番組でも、紳助の代理を務めるタレントは、同じような苦労をするだろう。いくつかの番組は、編成期を待たずして消えてゆくに違いない。

紳助の取った行動を正当化する気は毛頭ない。あくまでも暴力は暴力。犯罪は犯罪だ。しかし「タレント・島田紳助」の消えたテレビが、なんとなく「間の抜けた」感じがするのは否めない。
その穴を誰が埋めるのか。これは他のタレントにとって大きなチャンスであることは間違いない。

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川柳2004/11/16

冷たい汗

土砂降りの雨に打たれた朝のこと
今ここで君が好きだと言わなくちゃ
簡単に壊れてしまう恋心
ひつじ雲もう少しだけそばにいて
首すじの冷たい汗をぬぐう夜

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『悲苦を超えて』

平成7年1月17日、私の誕生日。
あの日私は神戸にいた。そして、あの激震に遭遇した。
マグニチュード7.4。震度7の揺れは、私の愛した神戸の街をこなごなにした。

私はその時、最も被害の大きかった東灘区にいた。
幸い私の住んでいたマンションは、潰れたり壊れたりすることなく済んだ。
それも本当は奇蹟だったのかもしれない。午前5時46分。当時、予備校の講師をしていた私は、仕事のある日でも毎日それほど早起きしなくても済む状態だった。それなのに、その朝に限ってやたらと早く目が覚めたのだ。
明け方の5時半。まだ眠い頭でぼんやりと私は布団にくるまったまま半身を起こし、ビデオのスイッチを入れ、とりとめもない番組の録画を見ていた。
と、突然テレビがぶちっと切れ、辺りが真っ暗になった。そしてドンッ、と下から突き上げるような揺れ。
その後は、とにかく部屋ごとシェークされているような有り様で、ただただ頭を抱えてうずくまっているしかなかった。
長かった20秒余りが過ぎ、ようやく揺れがおさまったとき、私は本棚の下敷きになっていた。といっても、私の上にあったのは、合板の軽い組立式本棚。しかもそこに納まっていたのは、文庫本ばかりだったから、私は棚の仕切り板で頭にこぶを一つ作っただけで済んだ。
その時、私の背後には、ハードカバーばかり詰まったスチール式の本棚が、ぐにゃりと曲がって倒れていた。そこはもし私が眼を覚まさずに寝ていたら、間違いなく頭を直撃しただろう位置だった。

九死に一生を得た私は、翌日には電車を乗り継ぎ岐阜の実家に避難することができた。そしてそれから2カ月余り、実家で過ごした。
「このままうち(実家)にいようか」と、何度も考えた。実家にいれば安穏に暮らせる。両親も親類も友人も手を差しのべてくれるだろう。なのに私は、神戸が気になって気になって仕方なかった。どうしようもなかったのに「私だけ神戸を離れて安穏な暮らしをしているなんて申し訳ない」とばかり思っていたのだ。テレビや新聞や雑誌の震災特集を繰り返し見ては、涙を流した。帰りたい。神戸に帰りたい。
そして3月末、かなり無理をして神戸に戻った私は、全く仕事のない状態に陥った。仕事の中心だった予備校は、震災で校舎も壊れ仕事の出来る状態ではなかった。
私はそれでも講師(教師)という仕事にこだわり続けた。他の仕事をしようとか、ボランティアをしようとか、そういった気持ちにならなかったのだ。私にできることは、国語を教えることだけ。何としても神戸の子供たちを教えたい。それしか考えられなかった。
しかし仕事は見つからず、願いは叶わないまま、ただただ悶々と過ごす日々を送っていた。
私ノ何ができるだろう。私に何が言えるだろう。……何もない。何も。

そんなとき、私は一冊の本に出合った。
川柳集『わが阪神大震災・悲苦を超えて』(時実新子選・曽我碌郎編、大和書房刊)である。
その年の3月末、新聞のコラムで紹介されていた時から「絶対この本を読みたい」と思っていた本が、書店に並んでいるのを目にしたのだ。
すぐに購入し、何度も読んだ。繰り返し繰り返し読み涙を流した。

  平成七年一月十七日 裂ける   時実新子
  死体検案す即死であったこと願い 大西俊和
  不揃いの食器で何を食べたやら  寺西文子
  公衆電話声を聞くまでしがみつく  坪井篤子
  あの顔この顔生きていてくれ夜になる 曽我碌郎

そうだ、私はこう言いたかったんだ。私が欲しかったのは、私がしたかったのは、こういうことだったんだ……。
すぐに私は本の著者(編集者)に感想の手紙を書いた。いや、ほとんどラブレターに近かったように思う。
「私も仲間に入れてください。私も一緒に川柳がしたい」ただひたすらそれだけを伝えたくて書いたのだから。
それから数ヶ月後、私は川柳作家・時実新子と出会い、師に導かれるままに川柳を始めた。
今や私にとって、川柳はなくてはならない相棒のように、いつでもそばにいる。

今、10年前の神戸とよく似た光景が新潟にある。
一個のおむすびを分け合い、毛布を奪いあい、水を汲みに遠くまで歩き、トイレに困り、お風呂を恋しがり……。
新潟の人々も、いつか心を救われる本と出合えるだろうか。
あの時私の心が、あの本で救われたように。

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プロフィール
HN:
美輪@brownycat
性別:
女性
自己紹介:
1995年阪神淡路大震災に遭う。同年、時実新子に出合い川柳をはじめる。
「川柳大学」元会員、旧公式HP管理人。
ゆうゆう夢工房」会員。
雑誌「現代川柳」編集長。
KCC(神戸新聞文化センター)川柳教室講師、朝日カルチャー芦屋教室川柳講師。
2006年8月より神戸新聞川柳壇選者。
2007年秋よりコープこうべ通信講座川柳教室講師。
2009年4月より甲南カルチャーセンター川柳教室講師。

*神戸新聞2008/1/1~7掲載「源氏物語千年紀 川柳作家とゆく須磨・明石」はこちら

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